2019年4月11日木曜日

トラウマをどう扱うか?

みなさん、大なり小なりトラウマを持っていると思います。
いろんなセラピストさんが、いろんな方法でトラウマを癒しています。
ここでは、今年で20年になるハイジのセラピーのトラウマの扱い方を紹介します。

トラウマは、ネガティブです。
ネガティブなことがトラウマになります。

いいことはトラウマにならないのが証拠です。

昨夜、仲間と飲んでて夜中にパン食べる?と聞いたら、『俺はもうパンは嫌だ。食べ過ぎた』って言ったからこそ、『じゃ食べよう!』と私。

意地悪じゃないんですよ。

トラウマって嫌な思いをして2度としない!ってなること。
でも、その嫌な思いっていうのが思い込みなら、それを超えた先の世界が見えなくなるのもかわいそうなこと。
意地悪に見えるけれど、その先の可能性を潰したくないだけ。

そこで、しっかり焼いた黒パンを一口大に切って、ハチミツとマスタードと、ルッコラとカマンベールを載せたもの、同じくハムとトマトとバジルを載せたものを出してみた。

そしたら、『うまい!!』と喜んで食べる彼。
なんだ、こうやって具をたっぷり載せて食べると美味しいんだね。俺今までパンの割合が多かったからダメだったんだ。って。

でしょ。えっへんと心でガッツポーズの私。

パンの国にいて、パンが嫌だなんて、日本にいてご飯嫌いって言ってるくらい
もったいないこと。
だから、彼のトラウマを取りたかった。

あと、こっち来たばかりの頃に、長男がドナルケバブを食べた後に吐いたことがあった。
それ以来、彼はドナルをみるのも嫌に、、、。

そんな長男をムーが無理やりドナル屋に連れて行き、泣く彼を無視して食べさせた。
その頃の私は、育児をちゃんと理解していなくって、『そこまでやるなんてかわいそう、、、』って思ってたけれど、そのおかげで、長男はドナルを食べれるようになった。

ムーは、ベルリンにいてドナルを食べれないなんてもったいなさ過ぎてありえないから頑張ったって聞いて、トラウマって越えるためにあるんだと勉強しました。
(ちなみに、ベルリンにドナル屋さんは約300件あるらしいです。)

語学とかもそうだけど、最初は恥ずかしい思いをみんながする。これでトラウマになって辞める人もいると思う。でも、恥ずかしい思いをするのは当たり前なんだからもったいない!!!

嫌なことにぶつかった時の衝撃をトラウマというならば、
『それは痛かったね、かわいそうだったね、よしよしもうやめようね』と扱うならば、どうやって人は強く大きく成長できるのだろうと思う。

自分が行きたかった道がある。どうしても行きたかったからぶつかった壁がトラウマ。
痛いわ〜と泣いてうずくまっている人に、行く先を思い出させ、自信をつけさせて、ぶつかった衝撃を、乗り越える勇気に変えるのがハイジのセラピーです。
だから、嫌なメッセージも伝えるのです。気に入られるように、当てっこしたり、無駄な甘い言葉をかけたりは、相手のためにならないので絶対にしません。

でも、そうやって自分の間違いを直視して、不可能に見えたその壁を必死に登り超えた、強い自分を誇りに思える人生へのセラピーをしています。

もし、トラウマ(問題)があるならば、じっくりそれについて考えて、必死に取り組んでみる価値があると思います。

いつか解決したトラウマという心の傷が、強さの勲章になるようにと祈りを込めてセラピーをしている毎日です。