2015年11月16日月曜日

醍醐味

最近、1週間近く味覚を失ってた。
その時に、ムーチンが言ってくれた。
『どんなお金持ちも、1人ぼっちだと何食べても味がしないんだって。』
なるほど。
その時、同居だけに私は日本の嫁感覚?!でいた。
家族にとけ込めずに、部外者で、迷惑かけないように、なるべく存在を消すように動いていた。みんなからわざと心の距離を置いていた。

それが全く理解できない義父母。
それで、大げんかになった。

私は、勝手にそうやって自分で相手の気持ちを作りあげて、それで動いてた。
本当は、両手を広げて愛してくれてる家族に対して、私は心を閉ざして逃げてた。
そんな素直じゃない私に腹を立てるに決まってる。

ムーチンが、日本人で嫌いな所だって。
勝手に相手の気持ちを決めつけて動くなんて、あってはならない事だし、
勝手に思う前に質問するべきだって。
その真実にそって動かない限り、人間関係は創れない。
本当だなーって。

で、それからというもの、私から彼らの胸に飛び込むようになったら、ビックリするほど、家族の感覚が強くなった。
自分の親以上に愛されてる感覚に衝撃を受けた。

あれ?

人間関係に壁を作ってたのは私だったんだ。
で、そうやって傷つかないように自分を一人ぼっちにして、相手が私を愛していないって言い訳つくって周りを悪いものにして。。。こんなんでいい人間関係なんてつくれやしないわけだ。

そんな事が解って来たと同時に、食べ物の味がしだした。
何やってもどうやっても全くしなかった、味が。
醍醐味。
それは神髄の意。

師匠が教えてくれた、人間は人間関係を学ぶ為に産まれて来たという意味が腑に落ちた。

人生の醍醐味、それは人間関係にある。
迷惑かけあって、わがまま言いあって、傷つけあって。
それを避けて、相手を勝手に想像して、我慢して1人でドラマつくった中に居たら、味気ない人生になってしまう。

食いしん坊な私は、これから『醍醐味』を心行くまで味わいたいと思う。