2014年9月20日土曜日

母へ

♪薄紅の〜コスモスが〜秋の日の〜♪ りょうこです。

今日、夫に母業を頑張ってる自分を褒めて、ゆとりを持ったらいい。と言われ、
はっとした。なぜか自分は母業の自分を褒められない。
それは、たぶん自分の母を認めていないからだろう。

その後紅葉の中を散歩している時、母業に想いをよせた。

始めての出産の時、想像を絶する体験に『世界中の全ての母を尊敬する!』
と心の中で叫んだ。

全てが当たり前じゃない。そう思った。

19歳で私を妊娠して、反対されたのに産んでくれた母。
遊びたかったろうに、身体の弱い私を朝まで寝ないでよく看病してくれた母。
たくさん抱いてくれた母。
笑ってくれた母。
怒ってくれた母。
泣いてくれた母。
聞いてくれた母。

ごめんね。私、自分の理想の母とお母さんを比べていた。
あのお母さんみたいだったらとか、もっとこうしてほしいとか、
苦しかった事を恨んだり、いっぱい傷つけて。
悪い事たくさんだったけど、そんな苦しい中でお母さんは
下手でも、生き抜いた背中が一番勉強になったよ。
理想のお母さんじゃなくて、あなたでよかった。
あなたじゃなかったら、私になれなかった。

沢山の下手を重ねて、うちの家族は見事に崩壊した。
でも、その崩壊した瓦礫の1つ1つが勉強材料で、おかげで本物の家族が解るようになったよ。
綺麗事だけじゃない、苦労だけじゃない、みんなが正直にいいあって成長していける家族を作れるようになったよ。
バラバラになって会えなくなって、それでも会いたくなる時は、昔よく手をつないで寝てくれたのを思い出して寝てるよ。私にとってかけがえのない、温もりだったよ。

わたしも当たり前だと、母業をいままで頑張って来た。
何も無い日が無い位、毎日苦労も多いのに当たり前だって。
それでもまだまだ頑張らなきゃ!あれもしなきゃ、これもしなきゃ。
時間がどれだけあっても足りない。まだまだ!って。

今日はそんな私にみかねて、夫に無理やり寝かされて、『昼寝嫌いだっていってるだろ!』と抵抗しながら、3秒で爆睡するくらい疲れてる。これが母業やってる証拠じゃないか。

そして散歩してて気付いた。
私は何にもしてない。何にも作り上げてないって自分を責めてたけれど、
かけがえのない子供達を毎日一生懸命育ててるじゃないか。とハッとした。
子供達は、未来へとつづく架け橋。どこまでも残って行く作品。
自分が今している事が、未来へと続いて行く。。。

お母さんへ

数えきれない苦労の中、育ててくれたこと、一生忘れません。