2015年3月29日日曜日

聞く

いや〜この間できたちっちゃな 写真を持って、堂々と手続きに行ったら、手続きのおっさんが、『こんな小さいの????????』
って文句言うから、この間の大きい写真もって出してみればよかったと後悔。

そして、みんなが心配してた、豚の物語は、父ちゃんが豚を豚肉屋にトラックで運んで手続きしている間に、トラックから脱走して、家まで必死に帰った豚のローズ。
疲れたローズは豚小屋で寝てると、愛しの彼が小学校から帰って来て豚肉にされてるはずのローズが居て大喜び♫
で、必死で探してた父ちゃんも、ローズはお前のペットだと認めて母ちゃんと大笑い。
ちゃんちゃん。

さっきも少し勉強してて、『お父さんが、子供達を高速インターに忘れた』という文が出て来て、まさかそんな訳ないだろ?という私の思い込みの強さが、ドイツ語習得の壁になり、文法とかの前に、こんな文章思い付かん!というのばかり。
これは、私の思い込みを怖そうと神様がしかけた罠なのか?
はてまた、私がドイツのユーモアのセンスが理解出来ないのか?
それとも、この学校が楽しく勉強をさせようと思ってのさりげない心遣いなのか?
今度質問してみようと思う。

相手がどんな気持ちでいるか?どんな意図があるか?って、絶対にその人に聞かないと解らないから。
でも私は日本人できっとそう思っているだろう?と推測する悪い癖がある。
なぜ悪いかって?
相手の心は相手のもので、その人にしか解らないのが現実だから。
推測したところで、それはあくまで私の気持ちであって真実ではない。
だから、質問する。
勘違いが一番怖い。かってに解釈して理解してしまう事ほど恐ろしい事はないとおもうし、相手にも失礼だと思う。
だから、どんな小さな事でも聞くようにする。

私が一番クラスで質問する。だって解らないんだもん。
ほんと、最近日本人の仲間と話してても空気が読めなくて困ってる。
どういう意味なのかが、はっきり言ってもらわないと全くわからない。
だから、聞く。
だって、正直に話合えない人間関係なら空想の世界でしょ?
私はオープンだから嫌われる事も多い。
でも、偽りの関係を築く意志はない。
質問すればいい。私は噓はつかない(あ、だから嫌がられるのね)。
こっちきて社交辞令すら言えなくなった。

そして最近は、忙しすぎて自分の気持ちを書き出していなかった。
自分の心の本当の声を聞いていなかった。

移住の現実ってこんなに大変なんだ〜とか、
ドイツ語から逃げたい〜とか、
日本に行きたい〜とか、
仲間に会いたい〜とか、
親に会いたい〜とか、
疲れた〜とか、
人間関係から逃げたい〜とか、
仕事するのきつい〜とか、
家族に対する自分の態度変えたい〜とか、
お茶ゆ〜〜〜っくり飲みて〜とか、
寝たい〜とか、
色んな事言ってた自分の声を全部無視してたって反省。
ほんとに、忙しいって心を亡くすって書くように、人生を自分らしさを感じる時間を奪ってしまう。
だから、時間を作ろうって。
私はこっちでは家族や義父母家族に恵まれていて、『いつも頑張ってるんだから、好きな事する時間を持ちなさい!』と子供を頼むといつでも見てくれる。
先日は、学校終わってモロッコ人の友人と、ナチスのミュージアムに行って来た。
おおきなミュージアムに戦争時の貴重な写真が並ぶ。
私はどうしても残酷な写真の前で食い入ってしまう。
ドイツ語と英語で説明されてる。
ドイツ語が解らないと英語を読むんだけど、私の英語力の中途半端さに呆れ、もうやっぱり英語は放棄しようと、電子辞書片手にドイツ語を読んだ。
ああ、頑張ればいつかこんな難しいドイツ語もスラスラ読める自分になるはずだと、自分を励ましながら。

それから、貧乏学生の私たちは3ユーロでご飯をすませ、夜中のベルリンの電車の中の多様な人間に笑いながら、お腹へった〜と夜中に帰ってパンをバクバク食べた。
こうやって息抜きすると気付くのが、母親だからと、自分の時間を持たないのは危険だということ。
義母もよく言うのが、私はいつでも子供達をみてあげたいけど、 お前が言わないと何も出来ないから、いつでも聞けって。

ほんとにそうだなって。
勝手に我慢してストレス溜めらて八つ当たりされたほうが嫌だもんね。
何もかも忘れて自分個人になる時間が母親だからこそ必要なんだ。
『親は無くとも子供は育つ』
本当に全員が神の子で、親子だろうが皆兄弟。
辛い時は支え合って、みんなで育てて行くのがベストだって感じる。
私は愛が強すぎて、子供に集中すると子供を潰してしまう。
だから、拡散してるんだけど、まあ、それもやり過ぎだったりね。
バランスとるために、子供の声にもちゃんと耳を傾けよう。

家の子 に常々言ってるのが、『言わんキャわからん、聞かないと解らない』って。
聞くと、本当の事が帰って来るから聞くのって怖い。
でも、聞かないとモンモンしてまたしても自家製スモークになってしまう。

どんな小さな事も聞く。噓と同じで、小さな疑りって放っておくと雪だるまになってくから。春という季節に合せて、疑りの雪だるまを『聞く』ことで溶かして行こうっと。