2015年4月13日月曜日

仲間意識

ただいま〜。
ベルリンは、いま緑が一斉に力強く芽吹こうとしてる。
そんな自然のパワーを毎日感じて仕合せ。。
私がベルリンを愛する理由は数ある。
首都でありながらこの自然の量は何なんだ?この新旧一体の感じが大好き!
ドイツ人の義祖母が言ってた。市から、買った家の庭の木を切るんだったら、新しいのを一本植えろと言われて植えたのがこれよ。と言ってた通り、ドイツは自然を大切にする心がある。
こうやって自然を減らさないようにしてきたから今日のこの緑があるんだと納得。
都会の高い土地を、よくもまあこんなに緑に捧げるね。東京だったら、緑は土地(金)にしてとっくに売ってるだろうに。。と感心する。
緑か金か?
目の前の欲をみれば金にするだろうが、長期的な目をもてば緑の価値は子孫に続く。
金は使えば終わりだもんね。

ま、 私は春が大好き。緑の赤ちゃんが目を覚まし力強く成長しようとするその姿は、出産の時の記憶と重なる。朝の散歩は、家の近くのガーデン場。
ガーデニング大好きで、今年もしたかったけれど、収入の無い私には贅沢すぎと判断し、外を探したらな〜〜んだ、こんな広大なガーデンの集まりがあるではないか!
誰が世話してようが、地球の物だ。
私の庭と呼ばせてもらおう。庭師さん、今日もご苦労様〜。民よ頑張りたまえ。
と大いばりで、梅の木や桜の木や花々を愛でる。

なんでも意識の持ち方で変わるのだ。
貧乏だからって、それを悪いと捉えて小さくなるのも自由。
貧乏だから工夫して、心豊かに過ごそうとするのも自由。
収入が無い事に不安になるよりも、今あるものを活かそうとすることが大事じゃないか?と思うんだ。
私の知ってる最悪の人間は、ものすごい貯金があるのにもの凄いケチ。
で、仲間が居ない。
まあ、お金と言う仲間が居るからいいんだろうな。
私は、抱いてもカサカサしている紙切れよりも、抱いて暖かい心を感じる仲間を大事にしたい。そして、私たちを周りで支えてくれている人々への感謝の気持ちを日々持てる人間でありたい。

あと、ベルリンの大好きな所は人種が多様という点と、人懐っこい性格の所。
都会なのに、誰とでも話できるし、サッと助けてくれる。
愛想は悪いけど心が暖かい。
さっきも、席を譲ってくれた黒人のお母さんに、『あんたも3人子供??おお〜女の子いていいね!私は3人男だよ!大変だよ!でも男の子好きなんだよ私!え?もう1人?!無理無理わたしは帝王切開だから、4人は私が死んじゃうし、あの 3人の男のパワーで十分だよ。これがダンナ、これ長男ね〜健康なのよ!え?あんたもう1人欲しいって?がんばれ!』と最後はハイタッチで別れた。
こんな風に見知らぬ人と話をするのは普通。
話したかったら話す。
この前も、『オイオイお前の娘の靴大きいんじゃない?変な歩き方だよ?あれ?壊れてるんだね?ちゃんとしたの買ってあげな』と通り過ぎの夫婦に言われる。
たぶん、これ日本語で略すと余計なお世話なんだけど、彼らは思ってる事ただ言ってるだけ。
ペットボトルいじってたら、その音ウルサいよ。とか、小さい事なんでも言って来る。
私的には、黙って笑われたり恨まれるよりはずっといい。
口にするって、仲間意識が無いと出来ないと思うんだ。
見知らぬ人だろうが、同じ人間で仲間だって思うからこそ言いたくなる。
無関心じゃない。仲間に対して無関心になりようがない。
そんな所も気に入ってる。

今日も、1人の時間が欲しいと家の子供は夫に任せて1人でお出かけ。
仲間だから、求める事に出来るだけ応えようとする。
でも、仲間だからこそ、嫌な事もきちんと伝える。
話合って、二人が納得出来る形にする。
簡単そうで難しい。
黙って我慢したら無理。
かといって自分だけよくてもダメ。

話合わんと。スッキリするまでトコトン。
もの凄いパワーも居るし、時間の無駄にみえるかもしれない。
でも、紙切れよりも暖かさを大事にしたいなら、何よりも優先するべきことだと思う。

私たちは、同じ時代を生きる仲間。
そんな、仲間意識が育ったらいいな。と思う。