2015年4月8日水曜日

心の傷

後でわかる傷がある。
それはショックが大きい程、後にならないと直視できない。
身体のどこかを深く切った時、見るまでは痛くなかったのに見た途端に痛くなった体験をしたことがあると思う。
心も全く同じ感覚が私にはある。

親が離婚して10年経って自分が傷ついてたのに気付いた。
大丈夫。
そう自分に言い聞かせてたのに、ぱっくり開いた心の傷。
時間が経って強くなった自分でしか見れないものがあるんだと気付いた。

ハイジが無くなって1年8ヶ月が過ぎた。
私にとって全精力を注いだハイジ。
ハイジに来てくれる仲間をみんな愛していた。
一緒に働いた仲間。
私にとってハイジは全てだった。
だから、私の心の傷は大きかったのに今頃気付いた。
その傷を見ないように、未来をみて今を頑張ってた。
ドイツ語頑張って大学行って、論文書いたらまたハイジを開くんだって。
そうやって今を忙しくする事で、心の傷を見ないようにしてた弱い自分が居る。

目を閉じれば、今でもハイジがハッキリと目に浮かぶ。
ハイジの空気すべてが私の心に刻まれている。
いつも隣にいて励まし合ったかおたんの温もりも存在も今は触れる事もできない。
ここまで愛したものを手放したショックは大きかった。
また会えるよって自分に言い聞かせて別れた仲間にも簡単に会える訳が無い。
そう考えると、いまって二度と戻らない貴重な時間なんだって痛感する。
この今も、二度と無い。
今日は、今の私の過去の心の傷を見詰めて泣くことにしよう。